2026年5月1日

「二〇一七年に私の調査地の高校を卒業した先述のザカリアによると、高校三年生のとき、学校からノートパソコンが三台盗まれた。同級生三名が犯人として見つかり、彼らは二台のパソコンを戻したが、三台目はすでに売り払っていて、手元にはもうないということだった。ところが卒業間近、パソコンを盗んだ学生のうち一人が、ピカピカの車を購入した。こうして周囲は、返さなかった三台目のパソコンを使って彼が詐欺で大金を稼ぐことに成功したのを知った。そしてこの学生は高校前の大通りでその車を走らせて見せびらかし、小さなバイクで帰宅中だった教師に挨拶することなく、猛スピードで追い越した。学生が教師を敬うべき社会規範に「下剋上」を突き付けてみせたのだ。」[友松夕香『グローバル格差を生きる人びと』p.65]

これはガーナの話だが、なんか日本でもありそうだなと思った。「教師」に対する下剋上かはさておき。