いま書き始めている原稿のために、概念やアイデア、もちいている引用断片の整理をしようとマインドマップ的なツールでがちゃがちゃしようとしたが、結局のところ今回の用のためにはうまくいかなかった。マインドマップツールは、いまだ自分でうまくつかえた試しがない。本当に最初期段階、無参照でなにか書くときには良いのだろうが、すぐにパラグラフライティングに移りたいんだよな。タテに構成されないと話が組み立てられない。
アン・マッシー著、大野千鶴訳『女性たちのデザイン史』、ミチミチに情報が詰まっていて勉強になる。ただ「デザイナーの紹介・伝記的記述」の羅列にも感じられ、それぞれのデザイナーやプロダクトへの批評も少なければ、その個別の記述を通してどういう星座を描こうとしているのか(また星座の中でそれぞれの個別の記述がどう輝いているのか)がわからず、旧来的なデザイン史が頭に入っている人にとっては「書かれてこなかった歴史」として読ませる部分があるのだろうが、そうではない自分のような読者にとって、歴史記述・レビュー的読み物として面白さは薄いかも。ただし大きな塊が確かにあるのだという印象は残り、事典的な物としては読める。「そもそも一次資料にアクセスすることも難しいほどの人物たちの紹介」なのであれば、それはものすごい仕事だなと思う。
ここまで考えてから、原著がどういうものなのかググったら、なるほどレイアウト・ブックデザインが展覧会のカタログ然としたもので、これならこの文体も納得した。つまり通読することを想定していない文章だった。翻訳においては通読ができるようなレイアウト・ブックデザインになっていて、ここにギャップがあるように思った。そして、自分の読書がそれなりにデザインに引っ張られていることも気付かされた。

